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伊藤武先生の『マルマヨーガ講師養成講座』



全15回 / 90時間 / オンライン受講対応


この講座では、マルマヨーガを通じて、インドにおける歴史的・文化的背景の上に発展したヨーガの伝統を学び、それらを正しく伝えることの出来るヨーガ講師を養成します。


伊藤先生は、インドの歴史と哲学の研究のために、インド・ネパール他、アジア諸国を何度も繰り返し訪問し、遺跡、神話・伝説、風習、武術、食文化等の調査を行ってきました。その集大成が『マルマヨーガ』です。


20世紀以降に発展した現代のヨーガでは、解剖学にもとづいて身体をあつかいますが、インドの伝統的なヨーガは、チャクラと脈管(ナーディー)からなるプラーナの身体を操作するものでした。マルマヨーガは、インドの伝統的なプラーナの身体観によって立つヨーガなのです。


『マルマヨーガ講師養成講座 第2期』全15回 90時間は、第1期の内容に、インド哲学とヨーガ講座、マルマ・ヴィッディヤー講座・指導練習のグループワーク・修了生によるマルマヨーガクラスの体験、マルマヨーガクラスの実施とレポート提出などを盛り込み、受講生の皆さんにとって、オリジナリティが発揮でき、より実践力が身につく内容になりました。


伊藤先生を通じて、一人でも多くの方にヨーガの伝統が継承されることを願います。また、仲間とともにマルマヨーガの輪を広げていけることを楽しみにしています。一緒に学びましょう!

FIVE ELEMENTS

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『ヨーガ・スートラ』のヨーガがクラシック音楽であるとすれば、ハタ・ヨーガはさしずめ、なんでもありのロック。彼岸を夢見るバラモンの願いを純粋培養したかのような古典的ヨーガに対し、ハタは、タントラ(密教)のヨーガとして発展するのですが、それには、ヨーガのいわばプロであるバラモンや僧侶やサードゥだけではなく、じつに雑多な階層の人びとがかかわったことが、『84人の密教行者』という文献からうかがうことができます。

すなわち、ヨーギニーやダーキニーとよばれる魔女、錬金術師、画家、ミュージシャン、王様、武士、鍛 冶屋、酒屋、ぽん引き、牛飼い、農民、猟師、漁師、乞食、宝探し、泥棒……。ビートルズ以降のロックが、クラシックからジャズ、フォーク、エスニック、前衛にいたるまで、あらゆる音楽を貪欲に吸収していったように、多様な文化のフュージョンとして、ハタ・ヨーガが成立するのです。かような多様性は、ハタの豊富なアーサナに反映しています。


しかし、雑多なままではいけません。それらを一つの体系に縫いつづる何かが必要となります。それが、――宇宙に遍在する生命原理プラーナというヴェーダ以来の抽象的な観念であり、またそれが具体的なものとして表現された、――人体における「プラーナの座」マルマだったのです。

わたしは、今日ほとんど失伝していたマルマを用いた古風なハタ・ヨーガのことを知り、それを“マルマ・ヨーガ”と呼ぶことにしました。(“マルマ・ヨーガ”または“マルマヨーガ”は、伊藤武の造語です。)


伊藤 武



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日程と内容


●第1回

4月19日(月) 11:00~17:00

講義 00. はじめに知っておきたいこと ヨーガ史概観、「アーサナ」の意味

実技 伊藤先生マルマヨーガ 1.


●第2回

5月17日(月) 11:00~17:00

講義 01. 熱《タパス》を蓄えて神々を脅かす――樹のポーズ ハタ・ヨーガの前身は、サイキックな能力を得るための苦行(タパス)。 苦行系アーサナに、樹、頭立ち、屍などがあり、これらはアーサナの基層を形成します。

実技 伊藤先生マルマヨーガ 2.


●第3回

6月14日(月) 11:00~17:00

講義 02. 光《プラーナ》を観る――太陽礼拝 ハタ・ヨーガの基本はプラーナの操作。プラーナは光に置き換えてイメージングします。 太陽礼拝や吉祥のポーズに、プラーナ操作のコツが託されています。(関連するチャクラ:心臓)

実技 伊藤先生マルマヨーガ 3.


●第4回

7月12日(月) 11:00~17:00

講義 03. 一切人火――アグニサーラ ハタ・ヨーガのもうひとつの起源は、ヴェーダの火の儀礼を自らの身体で行なう内護摩(うちごま)。 アグニサーラやバストリカーはそのためのテクとして編み出されたものです。内護摩はのちにクンダリニー・ヨーガに発展します。(関連するチャクラ:臍)

実技 伊藤先生マルマヨーガ 4.

●第5回

8月9日(月) 11:00~17:00

講義 04. 愛するものは神ひとり――蓮華坐 蓮華などの、いわゆる「瞑想系」アーサナ、およびジュニャーナ・ヨーガの法としてのクリヤー・ヨーガを紹介。(関連するチャクラ:眉間)

実技 指導練習 ペアまたはグループワーク 1.


●第6回

9月13日(月) 11:00~17:00

特別講義 マルマ・ヴィッディヤー


●第7回

10月18日(月) 11:00~17:00

講義 05. 英雄たちのヨーガ――象のポーズ 武術がハタ・ヨーガにおよぼした影響はじつに大きい。弓やハヌマーンなどのポーズは武術系ですが、ここではむしろ、ハタに継承されたマルマや脈管から成る「武術の身体観」に注目したい。

実技 伊藤先生マルマヨーガ 5.

●第8回

11月1日(月) 11:00~17:00

講義 06. 錬金術の発想――逆転の行ない ラサーヤナ(錬金術)もハタの起源のひとつ。錬金術系アーサナに「逆転の行ない」――ヴィパリータ・カラニー、肩立ち、スキなどがありますが、錬金術的イメージングをともなってこそ大きな効果が期待されます。(関連するチャクラ:喉)

実技 指導練習 ペアまたはグループワーク 2.


●第9回

12月13日(月) 11:00~17:00

講義 07. 神のダンス、「変態」のしくみ――舞踊王《ナタラージャ》のポーズ ダンスは、ハタを含めたタントリズム(密教)と関連します。タントラの、自分が神仏に成る成就法やムドラーは、ダンスから採用したものです。山、ガルダなど立って行なうアーサナはダンス系です。

実技 修了生マルマヨーガ 1.

●第10回

1月17日(月) 11:00~17:00

講義 08. プルシャのかたち――シッダ坐 講義では、寺院やマンダラ、ヤントラなどのヨーガと関連した美術をとりあげます。 ハタ開祖ゴーラクシャによると、達人坐は、「自分の身体を寺院にするためのアーサナ」です。

実技 指導練習 ペアまたはグループワーク 3.

●第11回

2月14日(月) 11:00~17:00

講義 09. チャクラよ 回れ――シッダたちのアーサナ チャクラはタントリズムに固有のアイデアですが、そのタントラの立場からチャクラと、チャクラに関連した獅子、蛇、イナゴ、魚などのアーサナを見ていきます。

実技 修了生マルマヨーガ 2.


●第12回

3月14日(月) 11:00~17:00

講義 10. 性的《セックス》ヨーガについてまじめに考えよう――大印《マハームドラー》 性的エネルギーの還元法で、タントラ思想やクンダリニーとの関わりにおいても大事な分野。ゴーラクシャは、マハームドラー(本来カップルで行なった)をクンダリニー上昇のカギとなる行法と定めていますが、ねじりや前屈がその前段階となるアーサナです。

実技 指導練習 ペアまたはグループワーク 4.


●第13回

4月18日(月) 11:00~17:00

講義 11. 神話の力――ラーマーヤナのアーサナ ラーマーヤナ系の24アーサナ。このあたりになると、もう密教になってきます。 マントラとアーサナのかかわりなど。

実技 修了生マルマヨーガ 3.

●第14回

5月16日(月) 11:00~17:00

講義 12. 礼拝のアート――内なる礼拝《アンタル・ヤーガ》 アーサナを駆使して、プージャーを行なう方法。

実技 伊藤先生マルマヨーガ 6.


●第15回

6月20日(月) 11:00~17:00

まとめと復習 マルマヨーガクラス開催レポート シェア会


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講座詳細


■費用

[ 新規受講生 ]

一括 215,600円(税込)

分割 72,000(税込) × 3回

テキスト代別途 4冊 16,000円(税込)

※事前振込制(お振込完了時点で正式にご予約完了となります) [ 復習受講生 ]

一回 3,300円(税込) ※当日お支払いください

■受講生および修了生のサポートについて

オンラインZoom受講・会場での受講に限らず、Zoomの録画を差し上げますのでご自分のペースで復習できます。

マルマヨーガのコミュニティ(facebookのグループなどを利用)を通して仲間との交流ができます。


■修了証とオンラインZoom受講について

・全程を受講された方には修了証を発行します。

・オンライン受講の方はビデオオンが必須条件です。

・修了証の発行には、第15回(最終回)の参加と、欠席(録画参加)上限2回が必須条件となります。

■会場

京都トコ会館 [ヨガスタジオFIVE ELEMENTS]

〒604-0864 京都市中京区両替町通竹屋町下る松竹町136番 

https://www.tocokaikan.com/access


電車でお越しの方 地下鉄烏丸線 丸太町駅 (6番出口より徒歩5分)


■持ち物

動きやすい服装、筆記用具 、ヨガマット


■ご予約

ご予約のページより、会場orオンライン、一括or分割支払いのどちらかをご記入の上お申込みください。

■講師プロフィール



伊藤 武 YAJ(ヨーギニー・アソシエイション・ジャパン)代表

マルマヨーガ創始者

文化人類趣味者・作家・イラストレーター・ヨーガ講師・サンスクリット語講師

http://itotakeshi.blog33.fc2.com/

1957年石川県生まれ。

1979年から、インド・ネパール・スリランカ・東南アジア諸国を何度も訪れ、遺跡、神話・伝説、風習、武術、食文化等の情報収集や調査を行う。 著書に『身体にやさしいインド』『こころを鍛えるインド』『図説インド神秘事典』『秘伝マルマ ツボ刺激ヨーガ』(講談社)、『ヴェールを脱いだインド武術』『図説ヨーガ・スートラ』(出帆新社)、『図説ヨーガ大全』(佼成出版社)などがある。


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