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引き続き、六道まいり 

トコ助産院 嵐です。


前回のブログは、六道まいりの解説をしたところで終了しました。


健美サロンのスタッフと話をしていると

京都に住んでいても(いや、京都育ちであればこそ?)

行ったことのない場所が、意外とたくさんあるらしいので

ちょっと、詳細にレポートしてみます!(^^)!


引き続き、六波羅密寺での鐘撞きのお話です。

精霊(御魂 みたま)を迎えるための「迎え鐘」で有名なのは



六道珍皇寺👆


古来よりその音響が十萬億土の冥土まで届くと云われる「迎え鐘」は

建物の中に封印されており、「押す」のではなく

紐を手前に「引く」ことにより音が出ます。

御魂はそのひびきに応じてこの世に呼び寄せられる、といわれています。

ただ、六道珍皇寺の「迎え鐘」は超有名。

毎年、この時期は、多くの参拝者が鐘を撞くために、長い行列を作るそうで(-_-;)

待ち時間に余裕のない私たちは、先に、六波羅密寺で鐘をつきました。

(こちらも引いて撞くタイプの鐘でした)


六波羅蜜寺を後にして

参拝者の撞く静かな鐘の音が、絶え間なく響きわたる道を歩いて行くと

次のお寺「西福寺」が見えてきました。



私は初めて聞いたお寺の名でしたが

六道珍皇寺と六波羅蜜寺の間にある「西福寺」👆は、

地獄絵や檀林皇后九相図(だんりんこうごうくそうず)や有名で

その絵は、8月7日~10日のみの限定公開となるそうですよ。


地獄絵の中の閻魔様👆

この閻魔様は、どこかしら優しい印象も受けますが

全体的には、なかなか恐ろしい絵でございました。


それから、檀林皇后九相図、こちらも、かなりリアルで衝撃的。

檀林皇后(橘 嘉智子)は嵯峨天皇の后(きさき)で、美貌で知られた女性。

皇后は仏教に深く帰依していたため、自らの身を獣などの生き物に与えるべく

死後は遺体を風葬(野ざらし)にすることを望んだと伝わります。


九相図は、僧侶に女性への情欲を断ち切らせ、

肉体の不浄と無常さを悟らせるという目的のために作られたそうで

うち捨てられた遺体が朽ち果てる様子が、9つの段階に分けて描かれています。

私は平気でしたが、苦手な人が多いかもしれませんね(-_-;)


さて、西福寺の斜め向かいにあるのが

幽霊が飴を買いに来たという伝説で有名な幽霊子育て飴というお店。

普段は、午後4時で閉店、この時期のみのナイター営業らしいです。



試食もできる、麦芽糖とザラメ糖のみ使用した飴は優しい味。


子育て飴には、こんな由来があるそうです👇


幽霊の女性が赤ん坊を育てるために飴を買ったという伝説から、

妊娠中の方や、授乳中の方、また子どものおやつに購入される方も多いとか・・・。

また、ここはかつて、水木しげるさんも来店されていて

この飴の話が「ゲゲゲの鬼太郎」が誕生するきっかけとなったそうですよ。


九相図はちょっと怖い印象ですが、西福寺には

「子安地蔵」(子授地蔵とも言われる)があります。

檀林皇后が、皇子である正良親王(まさらしんのう)が病気にかかった時に

その平癒を祈願したところ、無事に回復し「仁明天皇」となったことから、

地元では「子育て地蔵」あるいは「六原地蔵」とと呼ぶようになったそうです。



幽霊子育て飴、子安地蔵など

意外と母子にも所縁(ゆかり)があったんですね!(^^)!


さて、いよいよ「六道珍皇寺」

「古来より、こうした美(うるわ)しい宗派を越えた

京のお盆の精霊迎えのしきたりは、

都人の厚き信仰のもとに千年の時空を越えて脈々と受け継がれ、

今や、京洛の夏の風物詩ともなっています」

~六道珍皇寺 ホームページより~



西福寺の記事が、意外と盛りだくさんになりましたので

六道珍皇寺の紹介は、次回に持ち越します。


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