
FIVE ELEMENTSのAiです。
2018年7月からマルマヨーガのレギュラークラスが週2本に増えました。 そこで今日は、まだまだ認知されていないマルマヨーガの魅力をお伝えすべく、私なりの言葉で紹介しようと思います。

マルマヨーガとは、文化人類趣味者である伊藤武先生の造語。 マルマヨーガは、マルマを用いた古風なハタ・ヨーガを復元したものです。

伊藤先生のことは詳しくはこちらをご覧いただくとよくわかると思います。
伊藤 武 文化人類趣味者・作家・イラストレーター
マルマヨーガで扱う『マルマ』は、人間の全存在に共通して働くツボのようなものです。 全存在とは、粗大身(肉体)・微細身(呼吸やプラーナのエネルギー)・原因身(魂とよばれるようなもの)を表しています。
インド古来の武術にマルマの知識は継承されています。 強い打撃を与えると生命にダメージを及ぼし、優しくケアすると傷ついたマルマを癒すことができます。 『断末魔』の末魔の語源がマルマです。
ラーナ(=気)の表すものの核となるのは、『大いなるものから与えられた呼吸(=生命)というイメージ』です。 プラーナは、呼吸=体の中を吹く風であり、プラーナの源は、地球上の物質に生命を吹き込んでくれる太陽の光なのです。
マルマヨーガでは、呼吸にプラーナの光のイメージをのせて、身体の重要な場所であるマルマに流してゆきます。 その時に通る道が、ナーディ(プラーナの通り道)です。
身体の中央にある最も大きな3つのナーディは、 スシュムナー(中央脈管)・イダー(月脈管)・ピンガラー(太陽脈管)とよばれます。
スシュムナー上に7つのチャクラがあります。 チャクラと対応する位置に7つのマルマがあります。
[チャクラ] [マルマ]
サハスラーラ → アディパティ アージュニャー → スタパニー ヴィシュッダ → ニーラー アナーハタ → フリダヤ マニプーラ → ナービ (カンダ)プラーナの貯蔵庫 スワーディシュターナ→ バスティ ムーラダーラ → グダ
マルマヨーガの手順としては、上記のマルマを上から順におこし、次にカンダと感覚器官や運動器官をつなぎます。 それを、アーサナやプラーナーヤーマなどを使って行うのです。

現代的なヨガは、古典的なヨガが目指していた本来の目的を一旦横において、まずは生きるために必要最低限の心身の健康にフォーカスしています。
マルマヨーガは、たった一回のヨガの時間で、ヨガの究極の目的地に至る道筋を全て網羅しています。 そこが本当に面白くて知れば知るほどワクワクします。
同時に、現代的なヨガの領域である心身の健康や美容などにも結果を出してくれるところが最大の魅力です。
ヨガの哲学にも種類があるのですが、人生を肯定的に捉え、如何に生を楽しむか!?という発想のものもあれば、生きていること自体が苦しみであるとし、生を終わらせる(輪廻転生からの解脱)が出発点のものもあります。
伊藤先生いわく、
「いわゆるラージャ・ヨーガがクラシック音楽であるとすれば、ハタはさしずめ、なんでもありのロックに喩えることができるでしょう。
〜中略〜
すなわち、錬金術師・絵師・楽士・王様・武士・鍛冶屋・酒屋・娼婦の下働き・牛飼い・農民・ヨーギニーやダーキニーとよばれる尸林(墓場)の巫女・漁師・猟師・乞食・宝探し・泥棒.....。
ビートルズ以降のロックが。クラッシックからジャズ、民謡、民族音楽、前衛にいたるまで、あらゆる音楽を貪欲に吸収していったように、多様な文化のフュージョンとして、ハタヨーガが成立するのです。」
伊藤先生は人間臭さを愛しています。 マルマ・ヨーガは、人の心への理解と尊重がベースにあるのです。
噛めば噛むほど味わい深い、マルマ・ヨーガの世界をほんの少しご紹介しました。
興味を持ってくださった方は、毎週水金10:30-11:45のレギュラークラスに参加してみてください。
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2018年秋冬シリーズクラスでは、またマルマヨーガ4回講座を予定していますので、より深く知りたい方はそちらをチェックしておいてくださいね!